水質分析で使用される5つのパラメータ
- Admin PATA Chemicals
- 2024年7月17日
- 読了時間: 2分
更新日:11月10日
パラメータ【Parameter】は、様々水源や排水からの水質や汚染の程度を評価するための指標です。これは、環境へ放流する前の排水処理や管理において極めて重要であり、人の健康や生態系への影響を防ぐために欠かせません。

1. pH 値 (酸性・アルカリ性)
pH 値は、水の酸性またはアルカリ性の度合いを示す値で、0~14の範囲で表されます。
・pH = 7: 中和値
・pH < 7: 酸性
・pH > 7: アルカリ性
一般的に、飲料水として適切なpH値は6.8~7.3です。一方、工業排水では、pH値が4.5を下回る場合が多く、これは酸性度が高く、腐食性が強いことを示しています。
2. 生化学的酸素要求量 | BOD: Biochemical Oxygen Demand
BODは、排水中の有機物を分解する生化学プロセスにおいて、微生物が使用される酸素量は、mg/Lで表されます。BOD 値が高い場合は、水中に汚れ物や有機物が多く含まれていることを示しています。
3. 化学的酸素要求量 | COD: Chemical Oxygen Demand
CODは、有機物を分解する化学プロセスで使用される酸素量は、mg/Lで表されます。一般的に、CODはBODよりも常に高く、排水の汚染の程度を示す必要な指標です。
4. 溶存酸素 | DO: Dissolved Oxygen
DOは、水に溶解している酸素の量で、水源の水質を評価するために使用されます。良質な水のDO値は5~8ppmですが、排水のDO値は3ppm未満であることが多く、これは酸素不足を示しており、水生生物に悪影響を与える可能性があります。
5. 総溶解固形物 | TDS: Total Dissolved Solid
TDSは、金属、ミネラル、塩、その他のイオンなど、水に溶解している固形物の総量です。これは、化学物質による汚染と水質の総合的な指標です。飲料水基準では、TDSは1L/500mg (ppm) 以下と定められています。
排水処理の重要性
排水は、水源の汚染や生態系の破壊といった環境への悪影響を及ぼすだけでなく、水中に含まれる毒素、重金属、病原体によって健康被害をもたらす可能性があります。適切な処理が行われなければ、これらの物質は水源や食物連鎖に入り込む可能性があります。









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